統合化リゾート(IR)産業の舞台裏

世界の潮流として”カジノ”という言葉は”ゲーミング”と読み替えるのがふさわしい.
夜明け前の日本のIRカジノ産業に役立つかも知れないさまざまな事柄について書いてゆきます.
GLI, GSA/G2S, SAS6.02 文書を英和対訳データベース化中
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     GLIシリーズから始めて対訳データベース化を進行中です。(TRADOS SDL Studio 2012)
    訳文を統一すること、将来、改訂版が出現したときに現行版の訳文を流用できるようにすることが目的です。

    現在までGLIシリーズの大方はデータベース化済みです。GSA/G2Sは大物(英文で約1,800ページ)で、60%程度まで翻訳済み;これをSDL翻訳メモリ化して、残り40%を翻訳するつもりで作業中です。

    TRADOSはかつてRS232Cポートへドングルを挿入する時代に使って以来、十数年ぶりの帰りユーザ。とにかく各文書の主要な記述のうち英和対訳済み分を読み直しながら一文ずつ翻訳メモリ化するという効率のよくない作業を、またやってますw 
    | kensけん | 技術サブノート | 07:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
    [GLI-11 標準] を読み解く (No.1):(2013.11.11更新)
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      これを第一号とする「読み解く」シリーズでは、不定期にメインテーマのゲーム機の標準仕様について記述してみたいと考えています。


      他にもゲーム機の通信プロトコル SAS6.02 や2010年以降の業界標準メッセージ交換システム GSA/G2S 仕様など、大物がいくつもあるので、どこまでできるかはちょっとわからないのですが...


      まずはGLIから...


      [GLI-xx ] はカジノゲーム機の仕様基準を定めた文書の名前。xx には番号が入る。その全体を「GLI標準」と呼ぶことにしましょう。


      GLI標準を入手するには: GLI Webサイト で公開されているので、誰でも自由にタダでダウンロードできます。ただし英文です。


      なぜ業界標準か: 同じくGLIのWebサイトに詳しい説明があります。このブログでも解説したいテーマのひとつ(未定だけど)。


      GLIって社名? 標準の名前?:

      いい質問ですね。これもどこかで説明しますが、社名であり、標準の名前です。


      さてGLI標準は主なものでも次のように分冊されています:


      * GLI-11: ゲーミング装置(V1.3);

      * GLI-12: プログレシブゲーミング装置(V1.2);

      * GLI-13: オンラインモニタリング&コントロールシステム(MCS)(V2.0);

      * GLI-16: キャッシュレスシステム(V2.0);

      * GLI-17: ボーナシングシステム(V1.7);

      * GLI-18: プロモーションシステム(V2.0);

      * GLI-19: インターネットゲーミング環境(V1.3);

      * GLI-20: Kiosk (換金・返金ターミナル)(V1.4);

      * GLI-21: クライアント-サーバシステム(V2.1);

      * GLI-24: 電子テーブルゲームシステム(V1.2);

      * GLI-26: ワイヤレスゲーミングシステム(WGS)(V1.1);


      ** 次は翻訳・解読未了のため割愛です:

      GLI 14 - Finite Scratch Ticket and Pull-Tab Systems

      GLI 15 - Electronic Bingo and Keno Systems

      GLI 27 - Network Security Best Practices

      GLI 28 - Player User Interface Systems

      **末尾のカッコ内はバージョンです。デコボコなのは一部、改訂翻訳が未了のためです。


      一番肝心なのはどれかとなると、やはり GLI-11 が中核となる。これを理解しておかないと他を読み解いても意味がないといってよいでしょう。


      例えばGLI-11標準(Ver1.3)はゲーミング機について次の4章に分けて説明してあります:


      1章 概説

      2章 申請手続き

      3章 ハードウェア基準

      4章 ソフトウェア基準


      GLI-xx シリーズの各基準書はどれも、章番号こそ違うことはあってもこの4つの章が必ずあります。ただしV2.0以降は「申請手続き」が各編から分離・統合化されて別ファイルとなっています


      GLI-xx 標準シリーズは何に使われる?


      * ゲーム機を製造するとき:
      GLI標準はゲーム機システムの概要設計の指針を書いたもの(ガイドブック)。つまり「ゲーミング機はこう設計すべし」と書いてあるわけです。


      * ゲーム機を販売するとき:
      ゲーミング機は所定の検査機関へ検査を受け、合格して初めてカジノ市場で販売可能となります(検定を前提としている市場のみ)。検定の申請は製造者でも販社でもできます。申請の詳しい手順・手続きは、例えばGLI-11(V1.3)標準なら2章に書いてあります。


      * ゲーム機を購入・運用するとき:
      例えばマカオで営業中のカジノがゲーミング機を購入するときは、検定をパスしたことを証明する認定書の提示を受けなくてはならない。だから買う側もGLI標準の内容を理解しておく必要がある。


      * カジノを主管する行政部門:
      ゲーミング機が金銭を正しく扱っているか、勝ち負けはプレイヤに公平かを判断する基準として使われる。


      ... ここまでくると、けっこう難物だ、と思われたのでは? まあそれがフツーの感想でしょうね。


      英文ですが熟読してみればたいした内容じゃあないとも思えてくるんです。

      でもそれはモノの半分も見ていない所感。


      なぜなら各編・各章の各記述の細かい点は、実際には検定実務上、どう解釈するのかが微妙なことがあるから。要は法律的な規格文書ではないんです。


      GLI標準を理解したい人の最大の目的は、ゲーム機を造るか販売するためがほとんど。しかしそれに必要な検定実務のアンチョコは市販されてません。


      日本で一番の問題となるのな何か? マジで読んだ人が少ないことかな。


      日本にはカジノ産業がない、だからゲーミング機の市場はない。そのためGLI標準とは無縁でこられたんでしょうね。


      熟知しているのは海外のカジノ市場向けにモノ造りをしている少数のメーカーさんの担当エンジニアだけかもね。

      | kensけん | 技術サブノート | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
      そして2年後... 2008年10月
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        パチンコ業界の一角、とあるメーカでこんなことを考えていた:

        >パチスロ・パチンコの台数、450万台あるという...

        >その内の100万台をカジノ仕様にできたら何が起きるだろな...

        ・・・

        いくつか前振りがいりますね:

        * パチスロ機はカジノ機として認定されません(世界の業界標準とはかけ離れた仕様だから)。つまりこのままではカジノ機にはできない...

        * カジノゲーム機の当たり・外れは完全に確率の世界です(サイコロを振って偶数目になる確率は6分の3=1/2.. などで知られる確率のこと)。

        * カジノゲーム機は戻し率が確定・公認されている(例: 戻し率88%とか95%等製品カタログに明示してある:サンプル)。

        * 複数のカジノで稼働する数千台、数万台のゲーム機をネットワーク化し、売上のごく一部を取りまとめた大きなお金を賞金原資とした販促方法がある(プログレシブジャックポット)。

        もし100万台のパチンコ・パチスロ機がカジノ仕様ならば...どうなる? ...

        ボクなら100万台を数珠つなぎのネットワークにして、世界最大のプログレシブジャックポットセンターを作ってみたいな... (100万台から1日100円の売上献金を集めた総額を顧客への販促として還元する...!?)

        で、考えてみました(ヒマもあったので)。ITの世界でいうところのシステムモデルをね。

        2008年当時のカジノ業界の話題は2010年以降にGSA仕様が製品化されるということだった。

        それを下敷きにしたモデルでした (思いつきのまま粗い仕様なのはご容赦)。

        一見すると難しく見えるけれど、共通コンポ(部品)化すれば単純な構造になりそう。

        略語・業界用語などはボチボチと説明しますね。

        | kensけん | 技術サブノート | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
        GSA/G2S v2.0 を読み解く
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          現在、v1からv2へのアップグレード版資料を解読中です。全体で1800ページを超える英文資料です。v1は翻訳済みなのでv2とすり合わせ、解読しながら更新作業を続けています。その過程で理解できた内容を順次、ここで公開するつもりです。 
          | kensけん | 技術サブノート | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
          GLI 標準といわれるもの
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            GLI 標準はカジノ仕様のゲーム機やゲームシステムの業界標準です。

            たとえばスロットマシンやゲームホスト機を開発し、マカオ市場で販売するためには、公的な規格検定機関 (例: GLI, BMM) へその製品の規格検定を申請し、型式認定試験に合格して認定書を取得しておく必要があります。

            このこの認定書をマカオ行政府へ提示することで初めて、ゲーミング製品をカジノ事業者へ販売可能となるわけです。

            マカオ市場でカジノ仕様のゲーム機やゲームシステム製品を販売するには、GLI-11他の規格検定に合格するか、米国ネバダ州またはニュージャージー州のカジノ委員会が定める規格認定に合格して認定書を取得しておく必要があります。 

            | kensけん | 技術サブノート | 06:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
            ゲーミングシステムの業界標準: GSA基準って何?
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              GSA (Gaming Standards Association) という組織があります。ここで策定されたゲーミングシステムの業界標準が通称GSA基準です。この内、G2SはGame-to-Systemの略称で、カジノゲーム機とその上位にあるホストシステム間のメッセージ交換規約(プロトコル)を定めています。

              現在、カジノシステムはSASと呼ばれる通信プロトコルが標準となっています。最新バージョンはSAS6.02ですが、2010年にはSAS仕様のサポートは打ち切られ、GSA基準へ移行することが正式に決定しています。

              このG2Sはメッセージプロトコル、XMLスキーマ、XMLのセットとしてGSAのWebサイトで無償公開されているのでいつでも読むことができます。ただそのボリュームが半端じゃなく、プロトコルの記述だけでも英文で1200ページ超あります。これを昨年から読み始め、断続的ですがしつこく翻訳を続けているわけです。

              プロトコルと言っても抽象度が高いのと、ゲーミングシステム固有の特性(例: プログレシブ等)、TCP/IP, SOAP, XML 等のIT分野のコンセプトをよく理解していないことから、なかなか手強い作業です。現行のSAS6.02プロトコルは100ページ程ですが、これも理解して読みこなすまでには相当の時間がかかりました。まあどちらもスルメをかじるようなものです(噛めばかむほど味が出る...という意味で)。

              このブログでもいく分なりと紹介できればいいなと考えています。 

              | kensけん | 技術サブノート | 05:52 | comments(1) | trackbacks(0) | - |
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