統合化リゾート(IR)産業の舞台裏

世界の潮流として”カジノ”という言葉は”ゲーミング”と読み替えるのがふさわしい.
夜明け前の日本のIRカジノ産業に役立つかも知れないさまざまな事柄について書いてゆきます.
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IR事業とSOP(2)
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    S002_IR事業とSOP(2)

     

    SOPモデルという考え方

    ゲーミングフロア(=旧来の用語ではカジノフロア=賭博場;ここでは「フロア」と呼ぶことにする)の実務とSOPたとえばIR事業のうち「フロア」内の典型的な運営の一つを行動モデルと考え,そのSOPはどのように規程するかを考えてみたい.

     

    顧客の行動

    ゲームをプレイしたいと思う顧客はIRホテル(=「フロア」を併設したホテル)内で次のように行動すると考えてみよう:

     

    前提

    • 「フロア」および所属するIRホテルで共通の顧客カードが登録・運用されている.
    • 同カードには顧客のID番号・KYC(身分証情報)・プレイ履歴などが記録される.
    • 顧客はゲームチップ(NNチップ)を購入し,ゲームで獲得したキャッシュチップを現金化する「アジア型」ゲーミング方式でテーブルゲームをプレイする.

    顧客の一般的な「フロア」行動

    • ステップ1:キャッシュアケージ窓口でチップを購入する(注1);
    • ステップ2:好みのゲームテーブルでゲームを開始する(注2);
    • ステップ3:ゲームを終え,手持ちのキャッシュチップをキャッシュア窓口で現金化する(注3)
    注1:キャッシュア窓口: 「フロア」内でゲームチップを販売・買い戻しする窓口.鉄格子で囲むなどで保安を確保するところから「ケージ」(=Cage;檻で囲んだ場所)と呼ばれる.
    注2:チップ: 「フロア」内で限定的に通用するプラスチック製のコイン状の代用通貨;「フロア」の運営はチップの扱い方で次の2種類に大別できる.
    注3:アジア型ゲーミング方式: ゲームに賭けるゲームチップとゲームの勝ち金として顧客へ配当するキャッシュチップの2種類あり,チップの色使い(カラーリング)で区別する. 欧米型ゲーミング方式:ゲームチップとキャッシュチップの区別なく運用する.
    注4:ゲームテーブル: カードを使うゲーム(例:バカラ)を「フロア」が顧客へ提供するためのテーブル(例:バカラテーブル).ゲームの種類ごとに専用のテーブルがある.

     

    SOPにはどう規程するか

    上記の単純な行動モデルを基に,そこで発生する仕事とそのやり方を列記してみる:

     

    ステップ1:顧客がキャッシュア窓口でチップを購入する:

    キャッシュア窓口は顧客へチップを販売するところなので行程は次のように細分化できる:

    • 顧客が現金を提示する
    • 窓口担当者がチップを提示する
    • 顧客がチップを受け取る
    • 窓口担当者が現金を受け取り,収納する

    以上の行程1,2,3,4は次のような手順で構成されている:

    • 顧客が現金を提示してチップの購入を申し出る;
    • 担当者が窓口の所定位置で現金を金種別に数える;
    • 担当者がゲームチップを種別ごとに取り揃え,顧客へ渡す;
    • 受領済みの現金を仕分けて,所定の現金ボックスへ格納する;

     

    さて,以上の手順を社内の標準運営手順=SOPとして記述すると, 例えば次のようになる:

    SOPの記述例(部分):

     

     

    次回は「IR事業とSOP(3)」へ


    | kensけん | SOP - IR の実務 | 16:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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