統合化リゾート(IR)産業の舞台裏

夜明け前の日本のIRカジノ産業に役立つかも知れないさまざまな事柄について書いてゆきます.
カジノゲーム機ってどんなものか?
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    さて、まずカジノゲーム機ってどんなものか、分かりやすい説明ができるか、とても不安。そこで少し現実をおさらいしてみますか...

    ボクもゲームのコンテンツ造りは素人だし... なのでゲーム自体はブラックボックスとして扱います。

    カジノゲーム機って普通のゲーセンで見かけるゲーム機や Wii などホームユースのディジタルゲームとどこが違うのか? 

    By Novomatic   By Octabian
    カジノスロット機の例

    ごく単純に言えば 「ゲームの勝敗にお金を賭けて、勝負に勝ては賞金がもらえ、負けたら賭金を失う」、それがカジノゲーム機。

    普通、日本のゲーセンなら、まず店頭でコインなどを購入し、ゲーム機へ投入してプレイし、勝てばコインが増えたり賞品をもらえるし、店を出るときはコイン等を賞品に替えるのが原則ですよね。

    ただしパチンコ/パチスロは別で、賞品を選んで持ち帰ることもできるし、ホールの外で現金に換えることもできている。

    いわゆる三店方式といわれる賞品の換金法で、賭博法による禁止事項を回避する手段とされているやり方。

    だから本物の「カジノゲーム機」を、日本へ持ち込むと「賭博機」として扱われ、商用に供することは禁止されている。

    >だったらカジノゲーム機の規格仕様なんで理解するだけむだじゃん、はいさよなら...

     ンじゃあ、このブログ終わっちゃうw...

    カジノゲーム機としてはスロットマシンが一番多い。世界中でスロットマシンってどれくらいあると思いますか?

    正解は 約140万台 (2008年)。 ラスベガス、マカオ、欧州、南米、南ア、豪州等を総ざらいしてもこんな数。

    他方、日本のパチンコ/パチスロ機は 約450万台 (2008年); つまり世界中のカジノスロット機の総数の3倍を越えるゲーム機が国内で稼働しているということ。

    もちろんカジノゲーム機はスロットマシンだけなく、さまざまなモノが市場に出ています。そのほとんどはディジタルゲーム機。日本のパチスロ等、人間が操作・介入できるモノをスキルゲームと呼んでいる。

    このブログではごく一般的なカジノ仕様のスロットマシンについてあれこれ書いてみたい。

    ボクの個人的な関心事はゲーム機(および周辺機器)の「カジノ仕様」にあります。例えば:

    * 「カジノ仕様」とはどんなモノか、誰がどうやって決めてるのか、

    * 国際的に拡がるカジノ市場で「カジノ仕様」をどうやって業界標準に取り込んでるのか...

    * 「カジノ標準」を業界に普及させ、製品やサービスに反映させる方法は何か...

    *その価値は何なのんか、

    そのあたりを知りたいんでね。


    | kensけん | カジノ一般 | 18:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
    そして2年後... 2008年10月
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      パチンコ業界の一角、とあるメーカでこんなことを考えていた:

      >パチスロ・パチンコの台数、450万台あるという...

      >その内の100万台をカジノ仕様にできたら何が起きるだろな...

      ・・・

      いくつか前振りがいりますね:

      * パチスロ機はカジノ機として認定されません(世界の業界標準とはかけ離れた仕様だから)。つまりこのままではカジノ機にはできない...

      * カジノゲーム機の当たり・外れは完全に確率の世界です(サイコロを振って偶数目になる確率は6分の3=1/2.. などで知られる確率のこと)。

      * カジノゲーム機は戻し率が確定・公認されている(例: 戻し率88%とか95%等製品カタログに明示してある:サンプル)。

      * 複数のカジノで稼働する数千台、数万台のゲーム機をネットワーク化し、売上のごく一部を取りまとめた大きなお金を賞金原資とした販促方法がある(プログレシブジャックポット)。

      もし100万台のパチンコ・パチスロ機がカジノ仕様ならば...どうなる? ...

      ボクなら100万台を数珠つなぎのネットワークにして、世界最大のプログレシブジャックポットセンターを作ってみたいな... (100万台から1日100円の売上献金を集めた総額を顧客への販促として還元する...!?)

      で、考えてみました(ヒマもあったので)。ITの世界でいうところのシステムモデルをね。

      2008年当時のカジノ業界の話題は2010年以降にGSA仕様が製品化されるということだった。

      それを下敷きにしたモデルでした (思いつきのまま粗い仕様なのはご容赦)。

      一見すると難しく見えるけれど、共通コンポ(部品)化すれば単純な構造になりそう。

      略語・業界用語などはボチボチと説明しますね。

      | kensけん | 技術サブノート | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
      こんな国産ゲーム機があった
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        ゲームといっても子供向けやケータイで遊ぶやつじゃなく、ゲーセンで見かける機械ゲームでもないんです。

        モノはカジノ仕様のディジタル・アナログゲーム機。

        カジノって日本にはないですよね。ウラのではなく認定された事業者の運営するカジノのこと。

        近くでは韓国にあります。

        香港のすぐ近く、マカオはカジノ立国というくらい隆盛をきわめる国の産業になってる。

        カジノは博打場(だけじゃないけどね...)

        日本じゃ賭博法げ禁止されてるんでそこで遊ぶ機械、作ろうって会社はほとんどなし。

        前に、海外市場向けにそんなカジノ機を開発した会社がありました(既に倒産)。

        ひょんなことでそのカジノ機(↓)の国際検定を受け持つことに(2006年のことでした)。


        以来、カジノ仕様のゲーム機について、特にゲーム機の仕様を規定する規格検定、標準仕様にはまってしまったのです。

        たぶん国内でこんな分野に関心を持って中身を読み解こうっていう人間は... 特定メーカーさんのエンジニアくらいかな...

        これまで自分で解読し理解してきた内容を、なんらかの形で関係者の方々と共有したいと考えてはきました。

        しかし情報量がはんばじゃない。主なGLI規格だけで15種、600ページ超、英文です。


        通信プロトコルコールのSAS6.02(最終仕様)は100ページ、GSA規格(GDS/G2S/S2S)のうちG2Sだけでも1,800ページを越える(XML仕様を除く)、すべて英文です。

        自分はIT分野の翻訳(英和・和英)を専門としているけど、この内容は日本語に翻訳してもあまり意味がない。

        日本語で読んでも分かりずらい。

        なぜならIT分野で言うところのアプリケーション層の概要設計とその規定だから。

        話しがだんだん、やっかいになってきた... じゃあ誰が読めばいいのか?

        自分もかつてSEをやっていてその経験からいうと、

        * 「ITエンジニア、特にシステムの概要設計を経験した方で、英文をそのまま読んで(日本語に翻訳せずに)概念をくみ取れる人」が読むべきかと...

        じゃあ読んだらどんなメリットがある?  

        → 特にはありません

        はぁ? ...

        → だって日本を除くカジノ先進国市場を相手にカジノゲームを製造・販売する向きでは、ごく当たり前の内容だもん。

        じゃあ日本人が読んで理解しても無意味ということ?

        → 考えかたによりますね。無意味と考えるか、チャンスととらえるか

        → だって世界のカジノゲーム機業界では常識でも、理解している日本人はまず、いないのだから...

        この一文を読んでいる貴方、もしも貴方が:

        *ゲーム機の製造・販売会社の方、あるいは

        *IT分野の事業所でエンジニアをやっている方、あるいは

        * 同じく新規事業を企画する部門の方、あるいは

        * 日本でも解禁が予想されているカジノ産業、特にゲーム機分野に参入したい関係者、

        このうちのどれかに当てはまるとしたらどうでしょう。

        カジノ機の仕様・規格について熟知した、日本では数少ない第一人者になれるかもしれない、そう思いませんか?

        そんなことを夢想しつつ、このブログを書いてみますね。


        | kensけん | カジノ一般 | 17:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
        GSA/G2S v2.0 を読み解く
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          現在、v1からv2へのアップグレード版資料を解読中です。全体で1800ページを超える英文資料です。v1は翻訳済みなのでv2とすり合わせ、解読しながら更新作業を続けています。その過程で理解できた内容を順次、ここで公開するつもりです。 
          | kensけん | 技術サブノート | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
          カジノで稼働するゲームシステム
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            いわゆるカジノで楽しめるゲームはさまざまに分類されています。例えば;

            1) ディーラーとプレイヤが専用テーブル上でプレイするカードゲーム(例: バカラ、ブラックジャック等)

            2) 伝統的な機械式ゲーム(例: ルーレットや機械式スロットマシン等)

            3) 電子化されたディジタルゲームシステム(例: 現代のスロットマシン)

            そのほかにも電子化されたメカ併用のゲームシステムも小数ですが製品化されています。

            1)-3)のうち、最もポピュラーな 1)と3) に共通しているのは、設置されているカジノ環境がITシステム化、つまり銀行やコンビニのATMと同様、ネットワーク化されてセンターから一元管理されていることです。

            特に、プレイヤがゲーム機へ投じたお金(賭け金)とプレイヤがゲームに勝ったときの賞金は最終的には現金で払い出すため、金銭自動受け払いシステムがカジノ営業時間中、24時間稼働しています。これはスーパーマーケット等で普通に目にするPOSシステムや銀行のATMなどの仕組みとよく似ています。

            さらにゲームのコンテンツ(ゲームのシナリオ、勝敗の確率、プレイヤへの戻し率)や稼働情報も完全にコンピュータが管理しています。

            つまり金銭の流れもゲームの勝敗も、たとえばカジノの営業者であっても人為的に操作することはできない仕組みが確立しており、この仕組みに準拠しないとカジノ営業はできないのです。

            ではどんな仕組みなのか... それは日本には存在していません。カジノ事業は法律で禁止されていること、したがって市場がないためです。

            しかし近いうちに日本でもカジノ事業が公認されるときが来るでしょう。そこからにわか勉強をしますか? それで間に合うでしょうか? 日本の、世界の市場参入に...  

            | kensけん | カジノ一般 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
            カジノシステム考
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              現代のカジノはマカオやラスベガスで見聞するとおり、ホテル、ショッピングモール、コンベンションセンター、スポーツ競技場、劇場等、もろもろを併設した複合観光施設(コンプレックス)です。

              この華やかなカジノ産業を支えているインフラのひとつがITシステムです。プレイヤに公正なゲームプレイを保証し、透明性の高い収益計算を実現することを要件としています。カジノが産業として市民権を獲得し今日にいたるまでの歴史は、公正さと透明性を確保するためのシステムを実現する歴史でもありました。

              日本を除く世界のカジノ先進国では、行政、開発製造、販売流通、カジノ事業者の四者が参画して、法制度に対する提言、業界標準仕様と規格認定方法の策定を行っています。各国の法制度を運用するためカジノ事業を管理する「カジノ委員会」が自治体の組織として設置されています。日本のカジノ解禁以後は、この法制/行政管理、業界標準をどのように日本化してゆくのか、興味のあるところです。

              日本ではまだ手つかずの分野、カジノ産業。世界規模では既にシステム技術標準 (GLI/GSA) が確定しています。日本のゲーム/ゲーム機/システムメーカーがカジノ向け製品を開発販売するには、さまざまにクリアすべき難題が想定されます。また海外のカジノ事情/製品化技術の動向/業界イベント G2E(グローバル ゲーミング エキスポ)等、最新情報も可能なかぎりレポートします。 

              | kensけん | カジノ一般 | 07:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
              GLI 標準といわれるもの
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                GLI 標準はカジノ仕様のゲーム機やゲームシステムの業界標準です。

                たとえばスロットマシンやゲームホスト機を開発し、マカオ市場で販売するためには、公的な規格検定機関 (例: GLI, BMM) へその製品の規格検定を申請し、型式認定試験に合格して認定書を取得しておく必要があります。

                このこの認定書をマカオ行政府へ提示することで初めて、ゲーミング製品をカジノ事業者へ販売可能となるわけです。

                マカオ市場でカジノ仕様のゲーム機やゲームシステム製品を販売するには、GLI-11他の規格検定に合格するか、米国ネバダ州またはニュージャージー州のカジノ委員会が定める規格認定に合格して認定書を取得しておく必要があります。 

                | kensけん | 技術サブノート | 06:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
                ゲーミングシステムの業界標準: GSA基準って何?
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                  GSA (Gaming Standards Association) という組織があります。ここで策定されたゲーミングシステムの業界標準が通称GSA基準です。この内、G2SはGame-to-Systemの略称で、カジノゲーム機とその上位にあるホストシステム間のメッセージ交換規約(プロトコル)を定めています。

                  現在、カジノシステムはSASと呼ばれる通信プロトコルが標準となっています。最新バージョンはSAS6.02ですが、2010年にはSAS仕様のサポートは打ち切られ、GSA基準へ移行することが正式に決定しています。

                  このG2Sはメッセージプロトコル、XMLスキーマ、XMLのセットとしてGSAのWebサイトで無償公開されているのでいつでも読むことができます。ただそのボリュームが半端じゃなく、プロトコルの記述だけでも英文で1200ページ超あります。これを昨年から読み始め、断続的ですがしつこく翻訳を続けているわけです。

                  プロトコルと言っても抽象度が高いのと、ゲーミングシステム固有の特性(例: プログレシブ等)、TCP/IP, SOAP, XML 等のIT分野のコンセプトをよく理解していないことから、なかなか手強い作業です。現行のSAS6.02プロトコルは100ページ程ですが、これも理解して読みこなすまでには相当の時間がかかりました。まあどちらもスルメをかじるようなものです(噛めばかむほど味が出る...という意味で)。

                  このブログでもいく分なりと紹介できればいいなと考えています。 

                  | kensけん | 技術サブノート | 05:52 | comments(1) | trackbacks(0) | - |
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